2020年6月17日お知らせ
サービス付き高齢者向け住宅など150拠点に「Care-wing(介護の翼)」導入 学研ココファンとロジックが介護情報共有化の連携を開始
スマートフォンとICタグ活用の介護記録サービスで業務効率化を目指す
株式会社学研ホールディングス(本社:東京都品川区/代表取締役社長 宮原博昭)のグループ会社で、高齢者福祉事業を行っている株式会社学研ココファン(本社:東京都品川区、代表取締役社長:五郎丸徹/以下、学研ココファン)と、ICタグを活用したスマートな介護記録サービス「Care-wing(介護の翼)」を提供する株式会社ロジック(本社:石川県金沢市、代表取締役CEO:和田森 久志、以下ロジック)は、介護記録のICT化について連携を開始いたします。学研ココファンが運営するサービス付き高齢者向け住宅(以下サ高住)に「Care-wing(介護の翼)」を導入、両社の強みを生かし、介護現場の課題解決を目指します。
【学研ココファン Care-wing(介護の翼)導入の背景】
学研ココファンのサ高住では、ケアスタッフによる生活支援サービスと併せて、自社グループでの介護や看護サービスを提供しています。各サービス関係者の間で情報を共有し、入居者に対して的確できめ細やかなサービスを提供できるメリットがある一方、対面や電話、FAXなどによる情報共有に一定の時間や手間がかかるのも事実です。介護記録のICT化による現場の負担軽減と業務の効率化、また業務効率化で生まれた時間を入居者とのコミュニケーションに充てるなど、入居者のさらなる満足度向上を目的とし、Care-wing(介護の翼)導入を決定しました。
先行してCare-wing(介護の翼)を導入している事業所で一定の効果が上がっており、更なる業務効率化が期待できると想定しています。
【ロジック提供 Care-wing(介護の翼)の特長】
スマートフォンで介護内容を確認・記録
●ICタグにかざすだけでログインできる設計や、事業所への申し送りを音声入力で記録できる機能 →スマートフォンに不慣れな方でもマニュアルなしで簡単に使いこなせます。
●介護記録やシフトの管理をデジタル端末で一元化 →従来は紙媒体で行っていた管理をデジタル化することで関係者間での情報共有が容易になるほか、訪問の抜け 漏れや遅延などのミス防止にもつながります。
●全国での豊富な導入実績
(2020年3月現在、1,500事業所、サービス利用者(介護職員、看護師)約42,000人、訪問介護利用者約13万人)
今回の連携を皮切りに、両社では、地域包括ケアシステムの実現を見据え、訪問医療、訪問介護・看護、その他自費サービスに至るまで、高齢者の暮らしを支えるさまざまな情報を共有するシステム「Care-wing CCRC※版」の共同開発、さらには、介護事業のグローバル展開を見据えた「Care-wing 海外版」の共同開発などの業務提携も検討していく予定です。
※Continuing Care Retirement Communityの略。高齢者が健康時から介護・医療が必要となる時期まで、継続的なケアを受けることができる共同体を指す。
今後も、両社の連携によって介護現場の課題を解決し、業界全体の業務改善、サービス品質の向上に寄与してまいります。
<株式会社学研ココファンについて>
2004年5月設立。学研グループの中で高齢者福祉事業を担い、住み慣れた地域で高齢者が安心して暮らし続けられるサポートとサービス提供を行っています。サービス付き高齢者向け住宅のパイオニアとして、お元気な方から介護が必要な方まで、費用面でも住環境面でも幅広い方にご入居いただけるサ高住を全国に展開しており、運営戸数は国内第2位となっています。また、在宅介護サービス、訪問看護サービス、介護予防事業など、高齢者の暮らしを支えるサービスを一体的に提供しています。
https://www.cocofump.co.jp/
<株式会社ロジックについて>
1995年4月、石川県金沢市にて創業。建築向けCADを主幹事業としながら、2010年に介護業界に参入。スマートフォンとICタグ(NFC)を利用した業界初の介護記録SaaSアプリ「Care-wing(介護の翼)」を発売し、デジタル機器に不慣れなヘルパーさんでも使える基幹業務アプリとして注目を集めました。2019年には、新たな事業領域への挑戦が評価され、「EYアントレプレナー・オブ・ジャパン 2019」において、東海北陸地区Accelerating部門アントレプレナー賞を受賞。また、グローバル・ブレイン6号投資事業有限責任組合(運営:グローバル・ブレイン株式会社)などを引受先として、2015年に5,000万円、2017年に1.5億円の第三者割当増資を実施しています。
https://logic-is.co.jp/
<Care-wing(介護の翼)について>
地元金沢の介護事業者から「ヘルパーさんが使えるシステムを作って欲しい」と依頼を受けて開発。始業時や訪問先でのログイン時はICタグにかざすのみで、IDやパスワード入力が不要のため、普段スマホを使用しない方も簡単に使うことができます。また、サービスの開始・終了時刻は自動で入力され、介護ケアの記録は選択式の項目にチェックを入れるだけで完了。申し送りや特記事項は定型文や音声入力を使えば、文字の打ち込みも不要です。さらには、スマホで入力した介護記録から自動的に実施記録を作成するため、請求ソフトへの取り込みも簡単。ICタグによるセキュリティで介護記録(伝票)への捺印も不要です。ヘルパー・サービス提供責任者双方の業務負担を軽減できる点を評価いただき、訪問介護向けサービスは、2019年度で1,500事業所、サービス利用者(介護職員、看護師)約42,000人、訪問介護利用者約13万人にご利用いただいています。
https://care-wing.jp/